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淋病とクラミジア併発したときはジスロマックだけ飲めばいいの?

淋病の病原体の淋菌はクラミジアと同じように、泌尿器や生殖器の粘膜に感染症を引き起こします。このため、クラミジア感染症と淋病を併発して感染症を起こすケースは珍しくありません。淋菌は細菌なので、基本的に抗生物質を用いて治療をおこないます。昔は淋菌に対して多くの種類の抗生物質が効果を発揮しましたが、最近は抗生物質に対して耐性を持つ淋菌が増えてきています。このため、治療の際は抗生物質の点滴と飲み薬で対応します。

クラミジアの治療は、長期間にわたり有効成分の血中濃度を維持する必要があります。これに対して淋病は、一時的に薬の成分の血中濃度を高くすることで治療をします。クラミジア感染症は“長期戦”で対応しますが、淋菌に対しては“短期決戦”で治療をする必要があります。長期戦に向いているジスロマックは、短期決戦で制圧をしなければならない淋菌には不向きです。このため、淋病を治療するためには点滴を用いて、一時的に有効成分の血中濃度を高めてやる必要があります。

クラミジアや歯周病の治療に使用されるアジスロマイシンも淋菌に対してある程度の効果がありますが、淋病の治療には不向きです。淋病とクラミジアを併発した場合は、病院で点滴治療を受ける必要があります。最近の淋菌はキノロン系抗菌剤が効かないので、セフェム系抗生物質の点滴と飲み薬の両方で対応をしなければなりません。

セフェム系抗生物質の点滴以外には、淋病とクラミジアの両方に効果を発揮するタイプの薬を服用する方法があります。ジスロマックSR成人用ドライシロップ2gか、この薬と同じ有効成分のジェネリック医薬品(ジーマックス)を使用することができます。このドライシロップは粉末状の薬で、2g(力価)を水に溶かした懸濁液を1日1回空腹時に服用します。これらの病は両方とも尿道や性器の粘膜を通して感染する病気ですが、治療方法が違うので錠剤タイプのジスロマックで両方の治療をすることはできません。もしもクラミジア感染症にかかってジスロマックで治療をしても症状が治まらない場合には、淋菌などの別の細菌に感染している可能性が疑われます。淋菌は、短期決戦でなるべく早く制圧をしなければなりません。もしも誤った治療方法をすると長期化してしまい、炎症や痛みなどの症状に苦しめられることになります。クラミジアと淋病を併発している疑いがある場合は、医師の診察を受けて適切な治療をすすめることが大切です。