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クラミジア治療薬ジスロマックを飲んだ後腹痛、吐き気があったら病院へ

患者と話している医者

ジスマロックは他の抗生物質と比べると、副作用が起こりにくいといわれています。一般的に抗生物質を服用すると下痢や腹痛などの消化器系の副作用が出ることが知られていますが、KEGGのデータベースによると臨床試験では下痢の発症頻度は全体の3.28%であったと報告されています。

ジスロマックを飲んで胃腸の調子が悪くなる原因として、腸内細菌を殺菌してしまう、またはモチリン様作用、の2つが考えられます。ジスロマックは他の抗生物質と比べて腸内細菌に対する殺菌作用が少ないのですが、人によっては下痢が数日間にわたり続く場合があります。整腸剤を併用することで、腸内細菌のバランスの乱れに対処することができます。

腸内細菌のバランスが乱れる以外にも、マクロライド系の抗生物質が持つ特有の性質に起因するモチリン様作用で一時的に下痢の症状が出る場合があります。薬の有効成分の分子構造は、腸内の活動を活発にさせるモチリンと呼ばれるホルモンとよく似ています。薬の成分がモチリンと同じように作用して消化器系の活動に異常をきたすことで、一過性の下痢の症状が出る場合があります。服用後に時間が経過すると有効成分の血中濃度が下がるので、モチリン様作用で下痢を発症したとしてもほとんどの方は1~2日程度で症状が治まります。

ジスマロックを飲んだ日に下痢や軟便程度の消化器系の副作用が出る場合がありますが、ほとんどの人は翌日になれば回復しています。軽い下痢や軟便を発症しても翌日以降に症状が治まれば、特に心配をする必要はありません。ごく稀に重い消化器系の副作用が出る場合があるので、注意が必要です。発症頻度は非常に低いのですが、市販後の使用成績調査(3745例)では下痢以外にも吐き気(0.4%)の症状が出たことが報告されています。ジスロマックを飲んだ後に吐き気を感じたり長期間にわたり強い腹痛が続くような場合には、病院や診療所で医師の診察を受けるようにしましょう。

ジスロマックの副作用として、1%未満の頻度で肝機能障害(AST・ALP・γ-GTP増加)も報告されています。このような状態で血液検査を受けると、肝機能検査異常と診断される場合があります。健康診断などで血液検査を受ける場合には、事前にジスロマックを服用していることを医師に伝えておくようにしましょう。ジスロマックは、副作用が少なくて比較的安全性が高い抗生物質です。それでも人によっては重い副作用が出る場合があるので、初めて飲む場合は注意を払うようにしましょう。